こんにちは。私は 「サレ妻たちの拠り所(よりどころ)」 という非公開コミュニティサイトの管理人で、モデレーター(意見のまとめ役)のナナです。
第1章は 「浮気にも種類がある」 でした。浮気にいいも悪いもないのは承知ですが、ここでは情状酌量の余地のあるもの、ないものを書いています。
第2章は 「再構築か離婚か」 でした。ここは人生の悩みどころ、分岐点といってもいいしょう。どうか冷静になってじっくり考えてみてください。
さて今回は、気持ちが離婚に傾いている人に向けた内容になっています。
もしもあなたが既に再構築を決めているなら、この章は飛ばしてください。第4章では「再構築のしかた」を取り上げる予定です。
第3章 「私、離婚したいかも」
結婚生活がバラ色なのはほんの最初だけです。もしも自分の結婚生活がずっとバラ色だと思っていて、「そうじゃなかった」と嘆いている人がいたとしたら、そんな人には「あなたが悪い」としか言いようがありません。
幸せと不幸せ
夫はあなたと同じ人間じゃありませんから、性格も、育てられ方も、考え方も、出来ること、出来ないこともあなたとは違います。そんな二人が共同生活するのだから、軋轢が生まれるのは当然です。それに、結婚生活にはもれなく厄介な連中(親族とも言いますね)がおまけで付いてきて、面倒事が増えます。ここではそんなもろもろの軋轢や面倒事を不幸せと名付けてみましょう。このイメージカラーは黒です。
二人きりで過ごすラブラブ時間や、精神的な助け合いや頼り合い、家事など実質面での協力体制、子育て、将来の展望などで感じる充足感を幸せと名付けます。このイメージカラーは白です。
あなたの色は何色?
真っ白の絵の具にほんのちょっぴり黒を足しただけで、思ったよりも濃いグレーになってしまうことがあります。グレーの絵の具に大量の白を足しても、真っ白にはなりません。
さて、あなたは今、何色ですか?
結婚生活は常に幸不幸、白と黒が混じり合った状態です。いいことがあった時は白寄りになるし、ちょっとした問題が起これば、とたんに黒ずんでしまいますよね。浮気問題は問題の中でも深刻です。今のあなたはきっと崖から突き落とされた気分になっていて、色は黒から濃いグレーになっているかもしれません。
自分の色が何色なのかは自分にしか判断できません。人はそれぞれ感性も環境も違うので、誰かが黒だと思うものが違う人には薄いグレーでしかないことがあります。また、薄いグレーだからといって我慢しないといけないということもありません。真っ白でないと嫌だと思う人もいるからです。まあ、真っ白でないと嫌な人は結婚にはあまり向いていないのかもしれませんが。
なぜこんなことをグダグダ問うのかというと、浮気に傾いたあなたの気持ちをあなた自身で再考して欲しいからです。
離婚は一大決心です。結婚はいきおいで出来たとしても、離婚はそういうわけにはいきません。お互いの親族や仕事、環境、子供を巻き込む重大な変化です。損得勘定も交差すると泥沼化する事も考えられます。離婚後は経済面、精神面、体力面などにおいてかなりのリスクを背負うことも考えなければなりません。
離婚に向けて
それでも離婚の2文字があなたの頭から離れないのだとしたら、私としては応援するしかありません。わたしは再構築組なので離婚に関しては知らないことの方が多いかもしれません。でも、考え得る限りあなたに有利な離婚になるように考えたいと思っています。
まずあなたがやるべきことは、離婚を考えていることを夫に悟られてはならないことです。あなたが夫の浮気に気づいていることも隠しておいた方がいいですが、怒りに任せてすでに言ってしまっていたなら、しかたありません。その場合はさも再構築したいと思っていると思わせましょう。
なぜか?
・ 夫はしばらく浮気行為を控えるでしょうし、浮気の証拠になるようなものを全て削除しますから、浮気の証拠を掴みにくくなります。
・ 反撃の時間を与えないためです。夫の方が人脈もお金もあるとしたら、どんな方法を使って反撃に出るかわかりません。もちろん腕力のことも考えないといけません。もしも子供が小さければ、子供の安全を第一に考えてあげてください。
離婚の基礎知識
とりあえずは離婚の基礎知識を知っておきましょう。ここではわかりやすく、簡単に書いていますので、詳しいことを知りたい方は検索してちゃんと調べてくださいね。
1,離婚の条件
2,離婚方法
3,もらえるもの、もらえないもの
1,離婚の条件
離婚の条件は浮気だけではありません。誰もが認める理由があれば離婚できるし、なければ出来ないのです。浮気は誰もが認める理由の一つですから、あなたには立派な理由があるわけです。が、夫は浮気していたけれど、あなたがずっと夫との行為を拒否してきたなら、一概に夫が悪いとは言えませんよね。あなたの理由だけ一方的に見てもらえるわけではないんです。
また、理由は浮気だけじゃないんだけど説明しにくいし、認めてもらえないかもしれない、なんて思い悩む必要はありません。たとえ一つ一つは小さくても積み重ねれば立派に一つの理由になりますし、そもそもあなたが思っているより小さなことじゃないかもしれません。
2,離婚方法
・協議離婚…これはお互いが話し合って離婚を決めることです。役所に離婚届を提出して、受理されれば離婚が成立します。夫の顔を見るだけでムカムカするからって、こんな風に離婚するのは絶対に止めてください!もしも、夫よりもあなたによっぽど不利な事実があって、それがバレないうちに離婚したいなら話は別ですが、そうでないなら止めてください。
あなたにとってすごくいい条件に見えても、それが本当かどうかわかりませんし、実行されるとも限りません。一円ももらえなくても一緒にいるよりずっとマシ!なんて短気にならないで。短気は損気ですよ。
また、「浮気をした夫が悪いのだから、夫にとやかく言わせないわ!」「私の思い通りに離婚できるはず!」なんて油断してはダメです。最初、夫は離婚したくなくて低姿勢でいますが、離婚やむなしとなれば防御から攻撃に転じるかもしれません。
・調停離婚…調停員という第3者が仲介に入って双方の合意を探すやり方です。
・裁判離婚…調停でも合意が取れなかったら、裁判になります。裁判官が双方の言い分を聞いて判断します。
3,もらえるもの、もらえないもの
・養育費
子供のための権利で、離婚の事実があれば有責度に関係なくもらえます。子供が自立するか、成人するか、大学を卒業するまでもらえますが、あなたや夫の収入によって金額が違ってきます。養育費の算定表はこちら。支払額が決まったのに払わない酷い父親もいるようですが、差し押さえという手段をとることもできます。
・財産分与
結婚してからの財産を分けてもらえます。家や車など、たとえ夫の名義であったとしても結婚後に買ったものなら大丈夫。ちゃんと計算してくれます。共同の借金や住宅ローンの残額なども計算の対象になります。夫が遺産相続したものや、独身時代の貯金、単独での借金などはこれに当てはまりません。
・親権
実際に子供の面倒を見ることと親権は違うこともあります。未成年の子供の親権は多くの場合母親側に行くようですが、母親の収入や生活態度などの理由で父親側に行くこともあります。
・婚姻費
もしも現在のあなたが無職だったり、収入が少なかったら、就職するまでの期間や別居している間のあなたの生活費が心配ですよね。それは婚姻費といってさっきと同じページに載っていますので、参照してください。
・慰謝料
これは有責度や夫や相手の女性の収入によって様々ですが、浮気が原因となればいくらかはもらえると思います。最大で数百万だと思ってください。
最初から弁護士に依頼する
上で見てきたように、離婚ってかなり複雑で専門的知識が必要なことばかりです。ウチはまだ結婚して1年も経ってないし、子供もいないし、二人とも仕事があるから生活できるし、ということなら、役所に離婚届けを出して、ハイ終わり!でもいいですが、そうでないなら、結局は専門家が必要になってきますよね。
なので、あなたの離婚の決意が固まった時点で弁護士に相談するのが最善のやり方だと思います。弁護士に依頼するのは勇気が要るでしょう。言いたくないことだってあるだろうし、話している最中に感極まって泣いちゃうかもしれませんよね。
「私にはお金がないからきっと引き受けてくれないし、馬鹿にされるだけ」
そんなことはありません。あなたにお金がなくても、裁判に勝ったら負けたほう(夫)が払ってくれます。夫がどれだけ威圧的で反抗的でも、裁判所命令には逆らえないでしょう。
「相談するのにだってお金がかかるんでしょ?それに、相談している間、赤ちゃんの面倒は誰が見てくれるの?」
今はキッズルームを備えた弁護士事務所も多いです。まだほんの赤ちゃんなら、もちろん同席しても構わないでしょう。メールやラインやチャットで相談できるところもあります。相談費用のことはまず最初に聞いてみればいいと思います。それで初期費用がかかったとしても、結局はあなたの損にはならないはずです。
「夫の浮気の証拠だってないし、きっと信用してくれないわ」
弁護士事務所で探偵事務所を紹介してくれる場合もあります。あなたが下手に手を出すよりも、証拠の確保も専門家に任せましょう。
「なにがなんでも離婚したいのよ!」
あなたの側に離婚理由が見つけられない場合もあるかと思います。そんな時も大丈夫。多少お金がかかるかもしれませんが、弁護士さんはあなたの味方になってくれますよ。
相談する前に整理しておこう
弁護士さんに相談するときは、前もって準備しておきましょう。相談料は時間に比例することが多いですから、短時間で済ませたいですよね。整理することで自分の問題点も明らかになるはずです。弁護士さんには見栄も嘘も必要ありません。嘘は結局バレてしまいますし、一からやり直しになるだけです。
□ 現在の状況
夫の仕事形態と年収、健康状態。自分の仕事形態と年収、健康状態。家事分担割合。子供の世話分担割合。毎月の生活費。援助や仕送り金額。年金額。公的支援金があればそれも。
□ 離婚理由
夫の浮気(疑惑なのか、確定なのか)。その他の理由もあれば詳しく。例えば、夫のココが嫌でたまらない、などの一見些細なことでもこの際だからしゃべってしまっていいと思います。もしも自分に不利なことがあっても、隠さずに話しましょう。(例えば自分も不倫していたことが後でバレたら、弁護士さんはそこで手をひくかも知れないし、それまでかかった弁護士費用を請求されるでしょう)
□ 現在の財産と借金
結婚後に買ったものについては、いつ、幾らで買ったか、ローン残額や現在の査定額も調べておくといいです。結婚後の貯金額、なにかに投資していればその額も。
□ 子供に関すること
子供の数。年齢。教育費。特別な才能、持病、障害などがあれば、それにかかる費用や設備など必要なもの全部。
□ 離婚後の生活
どこに住むか。子供を抱えて仕事はどうするか。自立した生活を確保するのにどれくらいの期間が必要か。
まとめ
さて、今回は「離婚するなら」を考察してみました。離婚は体力的にも精神的にもとても疲れることです。周りも巻き込んでしまいます。だから、もしも離婚を決めたのなら、出来るだけ簡潔に、有利に終わらせましょう。
そのためには最初から専門家を頼るのがいいと思います。現状、言い分、譲れる事、譲れない事を整理して、勇気を出して相談してください。
さて、今回はここまでにしましょう。次回は「再構築の方法」についてです。
「サレ妻たちの拠り所」 の管理人&モデレーターのナナでした。
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