こんにちは。私は 「サレ妻たちの拠り所(よりどころ)」 という非公開コミュニティサイトの管理人で、モデレーター(意見のまとめ役)のナナです。
第1章は 「浮気にも種類がある」 でした。浮気にいいも悪いもないのは承知ですが、ここでは情状酌量の余地のあるもの、ないものを書いています。
第2章は 「再構築か離婚か」 でした。ここは人生の悩みどころ、分岐点といってもいいしょう。どうか冷静になってじっくり考えてみてください。
第3章は 「離婚するなら」 でした。離婚には思ったより複雑な処理が必要です。早めに専門家に頼んだ方がよい結果が得られると思います。
さて今回は、再構築についてです。
再構築の方法
さて、今回は「再構築の方法」を書いてみようと思います。
そもそも再構築ってなんなの?ですよね。
結婚して何年目にあなたはサレ妻にされてしまいましたか?サレ妻になるまであなたは幸せでしたか?浮気されたことを無かった事にできますか?
もしも浮気されたことを無かったことにできるなら、あなたたち夫婦は元通りの夫婦に戻ることが出来るでしょう。日々の幸福感も、夫への信頼度も、未来への期待感も。
でも、一度浮気されてしまったら、どうでしょう?無かったことに出来る人はどれくらいいますか?あなたの心の中には常に猜疑心がうずまき、夫のちょっとした態度に苛立ち、明日への期待なんか持てないし、将来の準備に取り掛かかる気にもなれないでしょう。
私は再構築を試みて5年ほどになります。今でも夫のちょっとした行動を疑って一日中暗い気分になるし、何気ない夫の言葉にイラっとするし、目先のイベントの準備にしか動けません。二人で食事に行く気にもなれないし、仲のいいカップルが出てくるドラマや映画なんて見る気も起きません。もしも夫と二人でテレビを見ていてこんなシーンになったら、速攻チャンネル変更です。
当時は在宅で仕事をしていたので、家事はほとんど私がやっていました。でも、サレ妻になってからは夫や家のことを考えるのが鬱陶しくなりました。子供がいますので最低限の事はやっていますが、楽しくはありません。彼のスーツが何年目のかなんてどうでもいいし、木枯らし1号が吹く、もしくは猛暑日になるとニュースで見ようと、伝える気にもなりません。ムカムカしながらシャツにアイロンを掛けていましたが、ある日馬鹿らしくなって止めました。今は彼の洗濯物だけ畳みもしないで「ハイこれ」と渡しています。
夫の浮気とはそういうことです。無かったことになんかできないんです。やり直す?浮気される前に戻る?―――――アホか。それが結論です。
このような、浮気されて傷ついている妻の心理を夫が理解しているなんて思ってはいけません。そもそも男の心理なんて薄っぺらいのです。
男の心理、女の心理
それは別に男の精神が女より劣っているということではなく、繊細な心使いなんてものが生きていくうえで必要なかったからです。男が棍棒(もしくは槍、弓矢)を持って狩りをしていた太古の昔、獲物を家に持って帰れば、男の仕事はそこで終わりです。獲物が大きければ大きいほど、男の鼻は高くなっているでしょう。あとは時々やってくる他の部族や動物の襲来に備えて武器の手入れをするのが男の役割でした。
対して、女には赤ちゃんを育てるという大事な仕事がありました。その仕事には繊細さが求められます。赤ちゃんの鳴き声やしぐさに反応し、何を欲しがっているか推察し、すぐさま対処しなければならないからです。
ええ、時代は変わりました。変わりましたが、今でも「俺は外で稼いできてる」云々をいう男はいますよね。妻も働いているのに、それを認めたくない男はまだいるみたいです。そして嫌われます。時代に取り残された男は自分のDNAを次の世代に残せなくて、そのうち絶滅するでしょう。
あなたの夫はそこまで酷くないでしょうが、それでも妻の痛みや悲しみをちゃんと理解できません。以心伝心なんて言葉がありますが、あんなものは嘘っぱちです。あなたがどれほど傷ついていても、それをしっかり伝えなければ、夫には理解できないのです。そしてそこを理解させない限り、再構築なんてさらにあり得ない幻になってしまいます。
ちゃんと伝える
あなたがどれほど傷ついて悲しんで怒っているか、どれほど夫に対して信頼がなくなったか、どれほど未来にケチがついたか、をきっちり話してください。そのためには、あなたがそのことについて論理的に整理できていなければなりません。感情的に「だって傷ついたのよ!」と言っても、夫には「まだヒスってるのか」くらいにしか捉えられないのです。
男に何かを伝えたい時は、できるだけ冷静に、論理的に話しましょう。男の脳にはその方が伝わりやすいのです。
悪い例としては、
「浮気したのはあなたでしょ!」
「それなのに何よ、その態度!」
「どうするつもりよ!」
など、怒りに任せて責めてしまうことです。夫はバレた後の事を考えて浮気したのじゃないでしょうし、どうするつもりかなんて聞かれてもさっぱりわからないので答えられません。しかも責められれば逃げるか戦うかのどちらかになってしまいますから、話し合いにはなりません。
良い例としては、
「私があなたを信頼していたのは知っているでしょう?」
「二度と浮気しないなんて言われても信用できると思う?」
「夫婦にとって信頼がどれほど大事かわかる?」
「その信頼をあなたは失ってしまったの」
「わたしはとてもじゃないけど昔のようにはやっていけないわ」
「あなたはどうなの?」
こう言われて、逃げる、または罵るような夫なら、再構築なんてものはすっぱり諦めて離婚しましょう。口の上手い男なら、謝れば許してもらえるとあれこれ言い訳したりしてくるかもしれませんが、ここで甘い顔をしてはいけません。ごく普通の男なら何も言えずに神妙な顔をしているでしょう。
あなたの態度はあくまで離婚
また、この話し合いの場で、「再構築したい」なんて言ってはいけません!男の脳は単純ですから、「再構築=許された」と勘違いしてしまいます。
あなたの表向きの態度はあくまで「離婚するしかない」にしておきましょう。
そんなことして、本当に離婚になったりしないか心配ですか?
あなたの態度に応じて、夫があっさりと「じゃあ仕方ないね、離婚しよう」と言うなら、夫の心はとっくにあなたから離れています。結婚生活を続けるつもりなんてこれっぽっちもありません。計画的犯行なのかどうかはともかく、浮気したことにも罪悪感なんて持っていないはずです。そんな時は夫から出来るだけ浮気の証拠を引き出せるような会話に持って行けるといいですね!
夫は離婚しなくないはず
あなたと夫がそれまで普通の夫婦だったのなら(それでなんで浮気するのか、を言い出すと無限ループに陥ってしまうので止めますが)、夫はきっと「離婚したくない」と思っているはずです。男は女より社会性が高く、世間体を気にするのは女より男の方なのです。会社の同僚や古くからの友達に「実は離婚になりそうなんだ」なんて相談する男はいません。出来るだけ大きな獲物を狩って自慢したい男にとって、夫婦関係が上手く行ってない=女房を満足させられない男と見られるのは嫌なはずです。
離婚か再構築か?
以前の章でもあなたの場合ははたして離婚なのか再構築なのかを考察してきましたが、ここでもう一度考えてみましょう。次の式
あなたの心の傷?結婚していることで得られるもの
の「?」に何が入るかによって判断してみましょう。「?」の中に「>>>>>」が入っている妻には速攻離婚準備をお勧めします。弁護士等の専門家に依頼して、出来るだけ有利に離婚しましょう。
この章を読んでくださっているサレ妻の方々にとってはここの判断が難しいところです。浮気された直後は当然「>」になっているでしょうが、よくよく考えてみると「≧」くらいになっているかもしれませんね。浮気されたのにそう考えることは、決して自分に甘いとか、楽をしたいと思っているとか、夫はATMだと思っているとかではありません。そもそも、夫をただのATMだと思っている人はこんなブログを読む必要もないでしょう。
サレ妻にされてまず考えるのは今後の生活のことでしょう。子供がいてもいなくても、あなたの年齢や職歴や体力や住環境やその他の家族の状態など、それこそ様々なことを考えなくてはなりません。あなたが結婚、出産後もフルで仕事をしてきた妻であったとしても、夫の存在は生活の一部になっているでしょうし、一時的にでも頼れる人のあるなしでも答えは違ってくると思います。
サレ妻歴5年の私の経験から言うと、確かに、直後のころに比べて怒りや悲しみは薄れてきていると感じます。あれから夫は自分の行動を逐一報告してくれていますし、家事の分担も自ら増やしてくれました。保険や投資などで決断しなければならない場面や、子供の病気などの緊急時にはやはり夫の存在が頼もしいと思えてしまいますし、2馬力で働くことの安定、安心感は何にも代えがたいものです。
だからといって、浮気のことは決して忘れたりできません。今でもその時のことを思い出すと夜も眠れなくなりますし、いきなり夫を怒鳴りつけて面食らわせたりすることもあります。
悲しいことですが、再構築しても元通りの夫婦関係にはなりえないのです。
なら再構築とは何なのか?
浮気をしたのは夫です。夫婦の絆を壊したのも夫で、幸せな気分を今後味わえないのも夫のせいです。だから再構築とは、夫に罪を償わせてあげることだと思いましょう。現法律では浮気をしたからって夫に前科がつくわけではありませんが、あなたの中では立派な前科ですよね。前科があっても立派に更生する人間はいるし、再犯するやつもいます。だから、再構築とはあなたの夫がどちらのタイプか見極めるための期間だと思いましょう。
いつその期間が終わるのか?
たとえ夫が模範囚であったとしても、それを決めるのはあなたです。5年かもしれないし、10年かもしれない。一生終わらないのかもしれません。でもきっと、怒りや悲しみは薄れていきます。きっとそのうち、将来のことを話して笑い合う日がくるのかもしれません。
まとめ
再構築を選択したとしても、元通りの仲のいい夫婦に戻れることはまずないでしょう。そのことを夫にも十分に理解させることが重要です。その責任がだれにあるのかも。
サレ妻にとって心の平穏がいつやってくるのか誰にもわかりません。それまでは出来るだけ身近なところに幸せを見つけて過ごすしかありませんよね。
さて、これでサレ妻についての考察は一応終わりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。これからも私達夫婦になにか変化が起これば書いてみたいと思っていますので、よければ読んでくださいね。
「サレ妻たちの拠り所」 の管理人&モデレーターのナナでした。
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